からだのレシピ

からだのレシピ

「音楽」は心地よく、楽しく、自然に子どもたちの体に入っていき、心と体を解放し、リラックスさせてくれます。そこに普段出来ない動きが思わずできてしまったり、友だちとのつながりが生まれてきたりします。また言葉でのコミュニケーションが難しい子どもにとっては、まず体を動かして表現をし、そのことで気持ちが伝わったり、一緒に楽しめたりする実感を体験することがとても重要です。その意味で、コミュニケーションの基礎をつくり、表現の豊かさを育てる、友だちとの一体感を知るための「からだ」を使ったレシピをご紹介します。(カッコ内の数字は、その歌のねらいを示しています。詳細は下に記しました。)

<仲良しになる歌遊び1>
こんにちは!パンパンパン

(7)(8)(9)

<仲良しになる歌遊2>
ずっと ずっとよろしくね

(7)(8)(9)

<仲良しになる歌遊び3>
ドンドンなかよし

(7)(8)(9)

<仲良しになる歌遊び4>
ブンチャッチャッチャ

(4)(7)(8)(9)

<動作の切り替え、体を意識する遊び歌1>
パチポン

(1)(2)(4)(8)

<動作の切り替え、体を意識する遊び歌2>
おなまえロケンロール

(1)(2)(4)(8)

<友だちと一緒に動く遊び歌>
エレベーター

(1)(2)(4)(8)

<おでかけ歌遊び>
バスバスブギ 

(3)(4)(5)

<身振りの歌遊び1>
しずくちゃん

(3)(4)(7)(9)

<身振りの歌遊び2>
うさぎが ピョン

(2)(4)(6)

<にんじゃになろう!>
ニンニンにんじゃしゅぎょう

(1)(4)(8)

<大きく動く歌遊び1>
ゆらら

(3)(4)

<大きく動く歌遊び2>
ディンドン

(3)(4)

<手話付きクリスマスソング>
With

(5)(6)

<身体表現の要素について>

身体表現を豊かにしていくために、意識するポイントがあります。
(1)から(6)に向かってだんだん難しくなります。
(7)から(9)に向かってだんだん難しくなります。
テンポ良く次々動くより、ゆっくりその間の動作を維持しながら動く事の方が難しいかも知れません。一つの曲でもテンポや強弱を変えることで多様な表現を 引き出すことが出来ます。体の動かし方のレパートリーが増えることは、表出できるコミュニケーション手段が増えると言うこと。これは生活の中にすぐ活きてきます。
自分で動くのが難しい場合には、教員や保護者、友だちに一緒にやってもらうことが大切です。体の部位の名前を言いながらタッピングしてもらったり、手を取って一緒に動いてもらうこと、その触感覚や動きが自分の体をイメージすることにつながっていきます。顔を見合わせて一緒に楽しみながら動いてください。
(1)ボディーイメージを作る
(2)自分の体に返ってくる動き
(3)自分の体から外に向かう動き
(4)動作の切り替え
(5)宙に動きを描く
(6)手先などの細かい動き
(7)友だちとふれあう
(8)友だちの体の部位や動きがわかる
(9)友だちと動きを共有する

それぞれの歌でポイントを絞って、意識されやすいように歌詞やリズムを工夫して作りました。その子どもの表現のレベルがどのくらいで、次にどんな表現を目指すのか、何を子どもたちから引き出したいのか、しっかり意識して取り組むことで、結果が変わっていきます。